子宮頸がん検診の受診率を、外国と比較してみました。
これはもう一般に知られていることことですが、日本の子宮頸がん検診の受診率はいわゆる「先進国」と言われれる国の中では最低ランクです。では、なぜ日本はこのような結果になっているのでしょうか?
2012年の全国と福岡県での子宮頸がん検診受診率を年齢別にグラフにしてみました。
(国立がん研究センターがん対策情報センターのページから)
このグラフから分かることは、
① 25歳から44歳までの子宮頸がん検診受診率は50%を超えて結構高いこと。
→ 頑張っているぞ、日本のヤング女子。
② 45歳以上64歳までのの子宮頸がん検診受診率は、50%以下に低下していること。
→ もうひと頑張りだ、日本のミドル女子。
③ 65歳以上の子宮頸がん受診率は高齢になるほど低下すること。
→ まだまだ素敵な女性でいてほしい、日本のシニア女子。
ヤング女子の、検診受診率が高い理由としては、婦人科を受診してみようという動機が多いこと(月経時以外の不正出血、帯下の異常、月経痛、過多月経など)が考えられます。もう一つに理由として、ここ数年の子宮頸がん検診のキャンペーン、ムーブメントの果たした役割が大きいと思っています。(私見ですが。)
子宮頸がん 私の問題
子宮頸がん.jp
みんな子宮から生まれてきた LOVE49
などなど。。。
とてもいいキャンペーン、ムーブメントと思いますし、これからもヤング女子への啓発を続けていただきたいと思います。また、歳を重ねてミドル、シニア世代でも続けていただきたいと思います。それとお母様、お祖母様の世代にも受診率を上げる啓発活動をお願いしたいと思います。(子宮頸がんによる死亡は高齢になるほど高いという事実がありますから。)
ミドル女子の皆さん、ずっと子宮頸がん検診を続けてきて異常が出なかったとしても子宮頸がんにはもうならないということはありません。個人的な経験ですが、しばらく子宮頸がん検診をおやすみしていた方から進行子宮頸がんが見つかったことが何度かああります。しつこく子宮頸がん検診を受けましょう。
シニア女子の皆さん、お身体の問題で診察台に上がりにくくなっている方もいると思います。でも診察台に上がることができるように体調管理をしてみてはいかがでしょうか? 健康寿命を伸ばすことは他にもいいことはたくさんあります。
大切なあなたのお母様を守るために、子宮頸がん検診を受けましょう。
かけがえのないあなたの娘さんを守るために、子宮頸がん検診を受けましょう。