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MAEDA FUJINKA CLINIC

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今昔物語という説話集があります。昔、古文の時間に紹介された気がします。
その説話集に、うさぎのお話があります。

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三の獣、菩薩の道を行じ、兎身を焼く語

昔々、天竺に、うさぎと狐と猿が暮らし菩薩の道を修行していました。ある日、天井から修行の様子を見ていた帝釈天が「このようなケモノが本当に仏の心を抱いているとは正直言って信じ難い。一つ試してみよう。」と思いました。そこで、力なく疲れてよぼよぼの姿の老人に姿を変え、三匹の獣のいるところに現れました。老人は「おなかがすいて動けない、何か食べ物をめぐんでくれ」と言い、3匹は老人のために食べ物を集めに出かけました。
うさぎと狐と猿は、この哀れな老人にほどこしを行うことが菩薩への道につながると思い、それぞれ食べ物を探しに行きました。猿は木に登っていろいろな果実を採ってきて老人に食べさせました。狐はお墓に行ってたくさんのお供えものを盗ってきて老人に与えました。しかしうさぎは一生懸命頑張っても、何も持ってくることができません。狐と猿は老人(帝釈天)からお褒めの言葉を頂きましたが、うさぎは狐にも猿にもそして老人にまでもあざ笑いを受けることになりました。

 

悩んだうさぎは覚悟を決め、もう一度探しに行くので火を焚いて待っていて欲しいと伝えて出かけていきました。手ぶらで帰ってきたうさぎをみて、狐、猿、老人はなじりはじめました。するとうさぎは「私には食べ物をとる力がありません。ですから、どうぞ私を食べてください」といって火の中にとびこみ、自分の身を老人に捧げたのです。
それを見ていた帝釈天は老人からもとの姿に戻り哀れんで、うさぎを月の中に甦らせて皆の手本にしたそうです。

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今でも月の表面に雲のようなものがあるのは、この兎の焼け死んだ煙だそうです。また月の中に兎がいるというのはこの兎の事です。全ての人は月を見る度にこの兎の行動を思い出すべきと結ばれています。

同じようなお話は青森県の民話にもあります。
お月さまに行ったウサギ

 

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みなさん、ごきげんよう。

当院のロゴマークには「うさぎ」をあしらいました。スタッフ紹介の項で触れていますが、院長が卯年生まれということが一番簡単な理由です。でも少し調べるといろんな理由があります。
ウサギは生息域が広く昼行性で繁殖率も高いため人の目にふれやすいため、親しみやすく擬人化されて童話や説話のモチーフとして使われています。「因幡の白兎」、「うさぎとかめ」、「かちかち山」、「月の中のうさぎ」などなど。。。

これらのお話の中で、うさぎはいろいろなキャラクラーとして描かれています。

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