子宮頸がんの予防にはHPVワクチンが有効ですが、現時点で、日本国内では積極的な予防接種の対象外となっています。 また、20歳代に限ってみれば、子宮頸がんは最も罹患率が高いがんです。
高齢者(75歳以上)にも発症しますので、当院では定期的な検診を呼びかけています。 乳がんは、日本人女性の20人に1人が罹患する最も頻度の高いがんです。
しかし、乳がんによる死亡率はそれほど高くありません。早期発見による治療が、成果を上げているがんといえます。
【当院で実施している検診】
検診名 | 子宮頸がん検診 | 乳がん検診※ 触診・エコー検査のみ |
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開始年齢の目安 | 20歳〜 | 40歳〜 |
受ける頻度 | 2年に1回 | 2年に1回 |
リスクが比較的高い方 | 性交経験のある女性なら、どなたでも あらゆる年齢に発病する可能性有 |
家族が乳がんになった方は特に注意が必要 最も罹患率が高いがん |
子宮がん検診の流れ
- 1. はじめに診察室に座っていただき、簡単な問診を行います。
- 2. 内診室にある診察台に上がっていただきます。
- 3. 腟鏡(器械)を挿入し、腟壁の状態、おりものの状態、子宮の子宮腟部(腟の中に張り出している部分)の状態を観察します。(腟鏡診)
- 4. 子宮腟部から、ブラシでこすって細胞を採取します(子宮腟部細胞診)。少し出血することはありますが、痛くありません。
- 5. 腟内に片手の人差し指を挿入し、もう片方の指先〜手のひらでおなかを抑えて子宮・卵巣・それらの周囲の状態を触診します。(双合診)
- 6. 必要に応じて超音波(エコー)の器械を腟内に挿入し、子宮卵巣の検査を行います。(経腟エコー検査)
- 7. 内診台から降りていただき、身支度を整えてから診察室で追加の説明をさせて頂いで終了です。