久留米市は子宮がん検診の時期を迎えています。
「何歳まで子宮がん検診を受けたらいいのですか? 高齢になると子宮がんにはならないでしょ。」
と尋ねられる時があります。
皆さんよくご存知のことと思いますが、子宮頸がん検診は、20歳から受けることができます。子宮頸がんは20歳代から罹患する人がいらっしゃるからです。
「国立がん研究センターがん対策情報センター」の統計を下にお示しします。
これは子宮頸がんの全国での推定される患者数のグラフですが、20歳代から急増し30歳代後半から40歳代前半をピークとして罹患していることがわかります。その後は患者数は減少していますが、注目していただきたいのが75歳以上の後期高齢者にも30歳代前半の女性と同じぐらいの患者様がいらっしゃるということです。子宮がん検診に年齢の上限はありません。
また、子宮頸がんの死亡数での統計を、同じ「国立がん研究センターがん対策情報センター」の統計で調べて見ると下記のグラフになります。
死亡数から見ると、高齢になるほど増えてきていることがわかります。がんは一般的に進行するほど治療が困難になり死亡率が高くなり、これは子宮頸がんにも当てはまることです。高齢の方は様々な事情から子宮がん検診を受ける機会が少なく進行した状態で発見されることが、原因の1つとして考えられます。子宮頸がんにより亡くなられる方を減らすために、生涯にわたって子宮頸がん検診を受けることをおすすめします。
大切なあなたのお母様を守るために、子宮がん検診をすすめましょう。
かけがいのないあなたの娘さんを守るために、子宮がん検診をすすめましょう。