春といえば桜🌸、
桜といえば…桜餅というところから、
唐突ながら
〝桜餅の葉っぱ〟はみなさん食べますか?
それには賛否両論、それぞれのお話があるようです。
そもそも桜餅の葉っぱについては…
1.素材
桜餅に巻いてある葉は、
やわらかく毛が少ないとされているオオジマザクラの葉が素材となっています。
また、全国シェアの70%が伊豆半島の松崎町で生産されています。
2.桜餅に巻く理由
・ ホコリや乾燥を防ぐため
・ 香りをつけるため
食べるためというよりも包装の意味合いのほうが強いようです。
桜餅の葉っぱを食べないという人の中には、
毒があるから食べないという理由を持っている人もいるようです。
確かに、桜の葉を塩漬けにすると「クマリン」という物質が生成されます。
この物質は肝毒性を持ち、肝機能を弱める働きをもっています。
しかしこれはミカンやグレープフルーツにも含まれているものであり、
過剰摂取をしない限りは安全なので安心して良いそうです。
つまり、桜餅の葉は毒が無いとはいえないが気にするレベルではないといえます。
ちなみに、1970年代頃からクマリンを生成しない葉を使用した桜餅も使用されているようです。
🌸そろそろお花見の季節です。
賑やかなお花見も素敵ですが、桜を愛でながら桜餅とのお花見🌸なんていかがでしょうか。
☝︎余談
桜餅の種類…
桜餅は大きくわけて2つの種類があり、それぞれ葉の大きさなども違います。
江戸風桜餅と上方風桜餅では見た目も味も全然違ってきます。
1.江戸風桜餅(長命寺餅)
・江戸発祥
・葉は1枚から3枚ほど用いている
・餅の生地は皮を焼いたもの
・中身を皮で沿う葉で包んでいる
2.上方風桜餅(道明寺餅)
・京都・大坂発祥
・葉は1枚か2枚ほど用いている
・ 餅に弾力と粘りがある
・ 餅を葉の筋に沿って包む、もしくは両方から葉にあわせてかぶせている
院長より。。。
「クマリン」系化合物は医薬品にも応用されています。
血液をサラサラにして血栓症を予防する「ワーファリン」です。
「毒を上手に使えば薬になる」一例です。