「〝放射冷却〟により明日の朝は冷え込むでしょう」
そんな天気予報のテレビコメントをよく耳にする時期になりました。
気持ちの良い青い空は寒い季節に嬉しいものですが、
この時期はこの〝放射冷却〟がつきもので。
〝放射冷却〟とは…
そもそも、昼間は太陽の光(熱)があたっているので地球が暖められています。
そして夜になると太陽の光はなくなってしまい温めてくれるものがなくなります。
風邪が弱く大気中の水蒸気が少なくよく晴れた夜は
雲のように熱が宇宙へ逃げるのを遮ってくれるものがないので
地球の表面(地面)からより冷たい宇宙へと熱が逃げていくということです。
この大気中の水蒸気が少なくよく晴れた夜というのが
主に日本の冬の天気とだいたい一致していて
東京など関東の冬はよく乾燥しているので
放射冷却現象が起こりやすく朝方に冷え込むことが多くなります。
よく放射冷却が起こった日に霜が降りることが多いのは
この冷え込んだ空気のせいで地表付近の温度が0℃以下になるためだ…と。
とはいえ、〝放射冷却❄️〟のおかげで
木々や草花に霜が降り、晴天の光に霜がきらきらと煌めき、
美しい景色を楽しむことができるという長所があります。
凜と澄んだ空気の中で、
輝かしい光景をじっくりと味わうことができるのも
冬の醍醐味なのではないでしょうか。
!風邪を引かないように暖かくしてお楽しみください!