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4月13日から16日まで、日本産科婦人科学会という学会が広島でありました。

産婦人科の学会では一番大きな学会で、参加者もずいぶん多く、
色々なセミナーが催されてみんな勉強しています。
今年は14日から16日までの3日間参加して勉強してきました。

このような学会で私が重点を置いて参加するのがなかなか聴くことができないセミナーです。
比較的よく講演される内容はパスして、便秘のセミナーに参加しました。

聴衆はお世辞にも多いとはいえないセミナーでしたが、
演者の三輪洋人 兵庫医科大学副学長の講演はとてもInteresting(面白く、興味深く)聴くことができました。

便秘の病態・治療は「暗黒大陸」で治療法も標準的なものはない。

『消化器学の専門科の中でも系統だった学問はない』
『日本では便秘を専門に研究する医師は(ほとんど)いない。』
『便秘で悩んでいる人は多いのに、医師に相談する人は思いの外少ない。』
『』

平成22年国民生活基礎調査による便秘の有訴者数

おなかのはなし.com から

便秘症と同様に慢性便秘症の患者も女性で多くみられ、加齢とともに男女ともに増加していると考えられます。

でも慢性便秘症は、その人にとって
・生活の質が低下する
・活動性が低下する
・生産性が低下する
ので立派な病気である、とのことです。(生理痛と同じく)

さらに、ある統計によれば
慢性便秘症の人はそうでない人に比べて、死亡率が高くなるという疫学研究もあるそうです。
(米国 メイヨークリニックの報告)

これからは、便秘に対する認識を変えなければ、と思った講演でした。

なんでみんなこの講演を聴かなかったんだろう???

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